日韓共催W杯から一周年 「経済制裁」ではなく「人道支援」を

プロジェクト:歴史と和解
5月31日韓親善試合にて、日韓NGO共催の北朝鮮食糧支援・街頭募金を行います
 国際NGOピースボートでは、日韓ワールドカップ共催一周年を記念し、5月31日に国立競技場で行われる「日本・韓国親善試合」にて、在日コリアンを含 む多くの人々とともに「経済制裁ではなく人道支援を日韓共催で」をメッセージとしたキャンペーンをおこなうことにしました。

  今月23日の日米首脳会議で発表された共同声明は、イラク戦争後の朝鮮半島情勢についても触れています。そこでは、一連の「北朝鮮問題」の平和的解決を目 指す一方で、これ以上事態が悪化した場合は、経済制裁を含めた強行措置を執るという合意がなされました。それに合わせ、国内では、万景峰号の入港差し止め や立ち入り検査の強化、そして「経済制裁」を国内法として成立させようという動きもあります。しかし、イラクの例を見てもわかるとおり、「経済制裁」とは そこに住む弱い立場の人々をさらに追い込むだけで、一連の問題を平和的に解決し、乗り越えていくことはできません。

 そこで、私たちピースボートは「日本と北朝鮮」――つまり東北アジアの危機を、NGOの立場から平和的に解決するためにも、韓国にて1997年から北朝鮮への人道支援を行っているJTS(join together society)と共同で、北朝鮮と中国の国境地帯に近い「羅津地区」の子どもたちへの食糧支援を行ないます。
 JTSは、北朝鮮国内に事務所を置くNGO。白米やとうもろこし粉、砂糖などの原材料を中国経由で北朝鮮国内に運び、現地の食糧加工工場で栄養食を生 産、そして託児所や幼稚園の子どもたちに直接栄養食を届けるという活動を行ってきています。'95年からの相次ぐ大洪水、干ばつなどの自然災害によって、 いまなお北朝鮮の食糧事情はとても深刻なのだそうです。
 北朝鮮では、子ども1人分の栄養食にかかる費用は、1ヶ月500円。私たちは、この500円を贈る「ワンコインサポーター」を募り、ワールドカップから1年を記念して行われる日韓親善試合にて、街頭募金を行うことにしました。

  歴史的な日韓共催ワールドカップの成功は、二国間の友好だけではなく、地域の平和や経済発展も促進させました。そして、いまだ戦争状態にある朝鮮半島に平 和を実現させようというメッセージとともに、民族や国籍をこえて多くの市民が興奮に包まれた瞬間でもありました。しかし、この半年で国内状況は驚くほど悪 化し、「拉致問題解決のためにも北朝鮮に経済制裁を。場合によっては武力制裁をも辞さない」というムードが浸透しつつあります。だからこそ今、もういち ど、日韓ワールドカップがつくりだした「日本と朝鮮半島」の平和・共存のメッセージを再確認し、この危機を平和的に解決できるようなきっかけを私たち市民 自身でたぐり寄せましょう。


「経済制裁ではなく人道支援を」キャンペーン
日時: 5月31日(土)17:00スタート
場所: 千駄ヶ谷・国立競技場前メインゲート(大江戸線「国立競技場駅」正面)

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