エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題

プロジェクト:SDGs キャンペーン 寄港地エリア:アフリカ クルーズ: 第93回 地球一周の船旅
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環境・エコ
エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題植林活動は、国連・持続可能な開発目標(SDGs)15番の達成に向けたステップ
第93回ピースボート地球一周の船旅は、2017年1月、マダガスカルのエホアラ港に寄港しました。ここでは、植林活動を行った寄港地プログラムについて紹介します。この活動は、国連の持続可能な開発目標(SDG)15番が目指す、森林の持続可能な管理や陸上生態系の保護を推し進めることにも繋がります。

マダガスカルの環境保全のために

2017年1月2日、ピースボートはマダガスカル島南部のエホアラ港に入港しました。初めて目にするマダガスカルの風景の中を3時間かけて、30名の参加者がラノマインティ村へと向かいました。

目的は、村の住民と共にバオバブの木を植えること。マダガスカルでは、大規模な森林伐採により毎年森林の1%が失われています。ピースボートの乗船者は、そうした状況の中、少しでも同国の環境保護に貢献したいとの思いで、このプログラムに参加しました。

マダガスカル特有の生態系

エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題苗場を訪れ、リヴォ・ロビンソンさんから環境保護や植林についての説明を受けました
ツアーを率いるリヴォ・ロビンソンさんは、マダガスカルと日本に基盤を置く「ボランティア・サザンクロス・ジャパン協会(VSJA)」の主要メンバーです。

VSJAは、マダガスカル南部の森林区域における人と自然の持続的共存を目指し、1990年に設立されました。自然景観や生態系の保護、外来種の拡散の制御、また地域住民に対する環境教育において活動を行っています。

ピースボートの参加者はラノマインティ村へ向かう途中、フォール・ドーファンの町の近くで多様な植物や木の苗を育てる苗場へ立ち寄り、ロビンソン氏から自然保護と植林についての話を聞きました。

ロビンソン氏は流暢な日本語で、マダガスカルがバオバブの木をはじめとして、数多くの固有種を有する国であり、生息する90%の動植物は他では見ることができない、と説明してくれました。特に、世界中に存在する10種程度のバオバブの半数以上がマダガスカル島の固有種だということに、参加者は感銘を受けました。

しかしオーストラリアから持ち込まれたユーカリなどの外来種による在来種への影響を含め、環境破壊が深刻だといいます。

村の心温まる歓迎

エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題ピースボートの参加者を興奮した様子で迎えるラノマインティ村の子どもたち
ラノマインティ村に到着すると、村の方々が伝統的な音楽やかけ声で参加者を歓迎してくれました。

一緒に踊り、歌い、楽器を演奏したりしながら楽しい交流を行いました。参加者を歓迎するために、鶏肉やエビ、ひき肉を包んだ揚げ物、お米にサラダとおいしい食事も用意していただきました。

食事の後には、UPA国際協力プロジェクトの一環として、日本で寄付していただいた子供服などの支援物資を村の方に届けました。

小さな苗木も、数年後に大きく成長する

エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題村人たちとマダガスカルの伝統的なダンスを踊りました
ピースボートの参加者は、村の方と一緒に、64本のバオバブの苗木を近くの植林場まで運び、植えました。

この経験に深く感動したという参加者は、ラノマインティ村のようなコミュニティが日頃抱える問題に対して、いかに自分が無関心であったか気づいたと言います。

また別の参加者は、「植えたのはたった一本の小さな苗木だとしても、それが数年後に大きく成長することを想像すると、ほんの少しだとしても地球の美しい自然の保護に貢献できたことを嬉しく思う」と語りました。

地元への影響

エホアラ(マダガスカル):バオバブを植えて考える環境問題村の青年にマダガスカルのギターを教えてもらいました
ピースボートの参加者がこの地域で植林活動を行うのは、2016年1月に続いて2回目です。

「日本から2年連続で人々がやってきて植林に携わったことで、地元の人々の環境保全への意識が上がり、3000人が参加する大規模な植林活動が5月に行われました」と、後日ロビンソンさんから報告がありました。

次にピースボートがマダガスカルを訪れるのは、2019年1月。バオバブの成長が楽しみです。
※当記事は、英語のリポートに基づいて編集されたものです。原文は以下のリンクからご覧ください。

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