「世界一貧しい大統領」と呼ばれるホセ・ムヒカさんがピースボートに乗船しました!

プロジェクト:SDGs キャンペーン 寄港地エリア:南北アメリカ&カリブ クルーズ: 第93回 地球一周の船旅
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「世界一貧しい大統領」と呼ばれるホセ・ムヒカさんがピースボートに乗船しました!船内で歓談するムヒカ元大統領
2017年1月25日、モンテビデオに寄港した93回ピースボート地球一周の船旅を歓迎するため、ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領が港を訪れ乗船されました。
ムヒカ前大統領は、2012年にブラジル・リオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(Rio+20)に参加し、世界の抱える問題の本質を突いた名言を生んだスピーチが注目を浴びました。「世界一貧しい大統領」や「ペペ」の愛称で、世界的に知られています。

船では、約1,000名のピースボート参加者に向け、貴重なお話をいただきました。
「世界一貧しい大統領」と呼ばれるホセ・ムヒカさんがピースボートに乗船しました!右からムヒカ前大統領、妻であり上院議員のルシア・トポランスキーさん、Rio+20でムヒカ氏のスピーチを和訳した打村明さん
「世界一貧しい大統領」と呼ばれるホセ・ムヒカさんがピースボートに乗船しました!愛車のフォルクスファーゲンを運転しさっそうと港に現れるムヒカ前大統領
以下に、ムヒカ前大統領のスピーチ全文を紹介します。

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日本の友だちの皆さま、お越しいただきありがとうございます。

ようこそウルグアイへ。

ここには350万の人がいて、牛の数はその4倍います。
この国は人口は少ないですが、南米一公平な国だと言えます。
この国は1916年、南米で最初に女性が離婚できる権利と
男女平等選挙を実現させた国です。

小さい国ですが、100年前から教育を公的機関が行っていて
まだ決して完全ではありませんが、差別や人権問題も少ない国です。
1人当たりの肉の消費量は世界一、コレステロールいっぱいの国です(笑)
ここに来たら、世界一おいしいお肉が食べられます。

ピースボートは日本から平和と平等、人権のために
そして性別の平等性、非核の大切さを世界に運び、めぐる船です。
その活動を私も応援しています。
もし考えが違う人たちから、理解をされないときがあっても、頑張ってください。

これからの世代、未来の世代へむけて、いま、この地球の自然を守ること、お互いの紛争をなくすことは、私たちの責務です。
テクノロジーの爆発と消費主義により、世界中で苦しみ、戦争で亡くなっていくのは、一番貧困な立場にある人たちです。

(大統領だったのに質素な暮らしをしているため)私と妻は、「変わっている」とよく言われますが、
誰よりも思っていることは、モノをたくさん持たずにシンプルな人生を送りたい、ということです。

それは、命、そして人生を愛しているからです。

命を大切にするということは時間を大切にすること。
時間とは買えないものであり、人生の時間はスーパーでは買えません。

お金でモノを買うときは、あなたの人生を使ったお金を使っていて
お金を生まれさせるためのお金を払っているのです。

そのお金に惑わされないでください。
そのお金を使いすぎると、人生の時間がなくなってしまいます。
利益とマーケットが一番ではなく、その上に人生、命があるのです。

私たちの人生の闘いは、時間を持ち、その時間で、お互いの気持ちを確かめ合うためのものなのです。
子どもや友だちのため、そして人生を愛するために
時間はあります。

日本は美しい。けれども、それよりも美しいものは、この地球の、この惑星の美しさなのです。

世界の人びとはみんな兄弟なのです。

黒人、白人、黄色人種‥
そうゆうものは関係なく、あるのはひとつ、人間である
ということだけなのです。

人に受け入れられるためだけ生きるのではなく、自分の思うことをやってみてください。

そして、SDGs(国連の持続可能な開発目標)すべてのタイトル
(各ゴールの目標)の達成のためにがんばってください。

皆さん本当にありがとうございました。

(2017年1月26日 ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領)
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言葉ひとつひとつに心のこもったムヒカ前大統領のスピーチに、ピースボート参加者は聞き入っていました。



■ムヒカ前大統領のピースボート訪問については、以下のメディアにて掲載されました。

「ムヒカさん、「お金に執着すると、人生の時間なくなる」」 Yahoo!Newsオルタナ 2017年1月26日
「「経済戦争」をムヒカ氏懸念」 長崎新聞ほか(共同通信) 2017年1月27日


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