非暴力で平和は作り出せる~その実践例を紹介~

プロジェクト:紛争予防(GPPAC)
非暴力で平和は作り出せる~その実践例を紹介~非暴力平和隊の活動を語るメル・ダンカンさん(2016年7月4日、参議院議員会館にて)
地域紛争の非暴力的解決を実践している国際NGO非暴力平和隊創設者のメル・ダンカンさんが7月4日に来日し、非暴力による活動の広がりを参議院議員会館で訴えました。非暴力平和隊は世界で活動する平和・非暴力NGOが加わり、メンバー団体になることよって組織されている連合体で、ピースボートもこのメンバー団体となっています。
非暴力平和隊は2002年にインドで発足、翌年にはスリランカで活動を開始し、現在は20カ国からフィールド・ワーカーを派遣しています。そして、現地ではフィールドワーカー(その半分は女性)が直接市民を守ります。この活動で重要なことは、非暴力であること、無所属であること、宗教から独立していること、現地の人たちが関わっていることだとメルさんは話します。

メルさんはこのような方針のもとで成功している事例を一つ紹介しました。南スーダンでは2013年10月に紛争が悪化し、何万人も殺されました。そしてその中で多くの難民が生まれ、そのような人たちは難民キャンプにたどり着き、そこで生活するようになります。この生活の中で、キャンプの外に薪(まき)を取りに行く女性が兵士たちに襲われる事件が多発しました。このような状況に対し、数名の活動家が20名ほどの女性に付き添った結果、彼女たちは無事帰ってくることができたそうです。

メルさんはこのように非暴力での実践活動を紹介するとともに、非暴力平和隊は日本の憲法9条の実践の一つであるとも述べ、私たちの憲法が世界で実践できることを指摘しました。

いま日本では、昨年の安保法制にみられるように、紛争への対応として自衛隊の活動範囲や武器使用を拡大しようとする動きがあります。しかし、これとは反対に、非暴力の形で世界の平和に貢献する方法もあります。今回の講演で、メル・ダンカンさんから「非暴力で平和を作り出せる」という力強いメッセージが日本社会に送られました。

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