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第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
船内で講座を行う水先案内人、高橋和夫さん
洋上で様々な講座やワークショップなどを行い、地球一周をより有意義にしてくれる水先案内人。第91回に乗船される方々を船の航路に沿って、ご紹介します。
船内で講座を行う水先案内人、高橋和夫さん
洋上で様々な講座やワークショップなどを行い、地球一周をより有意義にしてくれる水先案内人。第91回に乗船される方々を船の航路に沿って、ご紹介します。

横浜から

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
(左上から)坂東元さん、ジョン・ジーさん、大方洋二さん、松本仁一さん
●坂東元さん(旭川市旭山動物園園長/ボルネオ保全トラストジャパン理事)
旭川市生まれ。1984年酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業後、獣医として旭山動物園に入園。飼育展示係長、副園長を経て、2009年から現職。動物園の役割として「飼育動物のふるさとの保全」をかかげ、人間と自然が共生するための取り組みを行う。キリンビバレッジ(株)と提携し「ボルネオ支援自販機」を全国に展開。同自販機は、2011年より ピースボート船上にも導入されている。著書に『動物と向きあって生きる』(角川学芸出版)、『ヒトと生き物 ひとつながりのいのち 旭山動物園からのメッセージ』(天理教道友社)など。 公式サイト「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」 http://www.bctj.jp/

●ジョン・ジーさん (フリーランスライター)
イギリス生まれ。1999年にシンガポールへ移住。低賃金で働く移住労働者の状況改善に取り組むNGO「TWC2」メンバー。2007年から2011年までTWC2の理事長を務め、現在は調査委員会議長。2003年からシンガポール国内すべての労働者に週1回の休みを確保するキャンペーンを行っている。また、ピースボート地球大学特別プログラムの現地受け入れも行っている。船内では、シンガポールが抱える社会保障やNGOが移住労働者問題に対し、どのように関わり支援をしているのかについて講座を行う予定。

●大方洋二さん(水中写真家)
1942年、東京生まれ。21歳でスクーバダイビングを始め、独学で水中写真に取り組む。40歳からフリーの水中写真家に。奄美や沖縄、世界の海に潜り主に魚類の生態を撮影。近年は写真家のほか、NHK『ダーウィンが来た! 生きもの新伝説』など動物番組のコーディネーターとしても活躍。2011年には、奄美大島で「ミステリーサークル」を作る新種のフグを発見し、世界の注目を集めた。全日本潜水連盟(JUDF)インストラクター、日本自然科学写真協会(SSO)会員。主な著書に『クマノミとサンゴの海の魚たち』(岩崎書店)、『僕の海底旅行』(インデックス社)、『海水魚ガイドブック―サンゴ礁の魚たちのすべてがわかる』(永岡書店)、『もっと知りたい魚の世界―水中カメラマンのフィールドノート』(海游舎)、『魚の不思議ウォッチング』(緑書房)、『美ら海讃歌』(海をみつめて)など。

●松本仁一さん(ジャーナリスト)
1968年に朝日新聞に入社。アフリカ・中東問題を専門とする。ナイロビ支局長、中東アフリカ総局長(カイロ)、編集委員を歴任する。まだ日本にアフリカの情報がほとんど入ってこなかった時代から、長年に渡りアフリカの魅力や社会問題について発信。1991年の湾岸戦争、2002年のイラク戦争をバグダッドで取材した。貧困や内戦などの現実はもちろん、衣食住などの生活を共にしたからこそ紡ぎ出される体験談は必聴。2013年から朝日新聞で連載された「プロメテウスの罠」の総監督役も務めた。著書に『アフリカ・レポート-壊れる国、生きる人々』(岩波新書)、『カラシニコフⅠ』(朝日文庫)、『カラシニコフⅡ』(朝日文庫)など多数。

ヨーロッパ区間

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
(左上から)佐藤真紀さん、松田美緒さん、山口亮志さん、坂東眞理子さん
●佐藤真紀さん(JIM-NET事務局長)
1961年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。1994年、ブリヂストンの研究所にて勤務中に青年海外協力隊に参加。活動中、イエメンで内戦に巻き込まれる。その後もシリアやパレスチナでの支援を続け、日本国際ボランティアセンターを経て、2004年『JIM-NET(特定非営利活動法人 日本イラク医療支援ネットワーク)』を立ち上げイラクのがんの子どもたちの医療支援などを開始。子どもたちの絵に注目し、「チョコ募金」 を考案。今治タオルとのコラボレーションなど、デザインも手掛ける。現在、JIM-NET事務局長。主な著書に、『ハウラの赤い花』(新日本出版)『戦禍の爪痕に生きる』(童話館出版)など。
公式サイト「JIM-NET」 http://jim-net.org/

●松田美緒さん(歌手)
Photo by 石田昌隆
ポルトガル、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、ベネズエラ、チリ、ペルーなど南米やヨーロッパ、韓国などで現地を代表する数々のミュージシャンと共演、世界各地で公演を重ねている。2005年のデビュー以来、5作のソロアルバムを発表。2012年からは日本各地の伝承曲、世界からみる日本の歌に焦点をあてた「日本のうた」のライブを開始し、3年がかりのライブとフィールドワークの集大成である初のCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』を発表。作品は高い反響を呼び、文藝春秋「日本を代表する女性120人」に選ばれる。
公式サイト「MioMatsuda」 http://www.miomatsuda.com/

●山口亮志さん(ギター奏者)
クラシックギターをベースに自作曲、セファルディ民謡、タンゴやケルト音楽などを演奏する他、能楽師や和楽器奏者とのコラボレーションなど、多岐に渡って活動中。イスラエルに生まれ、ギリシャ、メキシコ、日本、エル・サルバドルや米国で幼少時代を過ごす。マイアミ大学フロスト音楽院クラシックギター科及び修士課程修了。2004年マイアミ国際ギターコンクール準優勝後も日本国内をはじめ、アメリカ、ジャマイカ、オランダ、スロベニア、フランスなどで演奏活動を展開。クラシックギター専門誌Guitar Dreamに取り上げられる。
公式サイト「RYOJI YAMAGUCHI」 http:/www.ryojiyamaguchi.com/

●坂東眞理子さん(昭和女子大学 理事長)
富山県生まれ。東京大学を卒業後、総理府(現内閣府)に入省。埼玉県副知事、ブリスベン総領事、内閣府男女共同参画局長などを歴任。キャリアの多くにおいて女性政策に携わり、その立案をリードした。2004年には昭和女子大学大学院教授、女性文化研究所長を務め、現在、学校法人昭和女子大学理事長。仕事から私生活に至るまで、女性としての振舞い方をエッセイ風に説いた書物『女性の品格』が大ベストセラーとなった。そのほかにも『図説 世界の中の日本の暮らし』『愛の歌、恋の歌』、『60歳からしておきたいこと』、『錆びない生き方』、『ソーシャル・ウーマン』など著書多数。
公式ブログ「坂東眞理子のオンとオフ」http://content.swu.ac.jp/president/

ヨーロッパ区間

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
(左上から)鎌田慧さん、田口理穂さん、枝元なほみ、東ちづるさん
●鎌田慧さん(ルポライター)
戦後日本の社会派ルポライターの代表的存在。原発、労働問題、教育などをテーマに、現場に深く入り込み取材を続けてきた。いまも変わらず現場の目線で社会問題を追及し、日本各地、そして世界を巡りながら弱者の立場から告発するルポルタージュを多数発表。著書に毎日出版文化賞受賞『六ヶ所村の記録』、『日本の原発危険地帯』、『原発暴走列島』、『反骨のジャーナリスト』、『自動車絶望工場』、『沖縄抵抗と希望の島』、『狭山事件の真実』など著書多数。また、「さようなら原発」運動呼びかけ人やピースボートの「旅と平和エッセイ大賞」の選考委員長も務めている。

●田口理穂さん(ジャーナリスト、裁判所公認通訳・翻訳士(ドイツ語-日本語) )
日本で新聞記者を経て、1996年よりドイツ在住。ドイツの環境政策や経済、教育、生活全般について『ウェブロンザ』、『オルタナ』、『婦人公論』、『アエラ』などさまざまな媒体に執筆。視察やテレビ番組のコーディネートおよび通訳も担当する。環境団体「ごみ・環境ビジョン21」の情報紙に2001 年よりドイツのエコ事情を執筆。 著書に『なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか』(学芸出版社)、『市民がつくった電力会社ドイツ・ェーナウの草の根エネルギー革命』(大月書店)、共著『「お手本の国」のウソ』(新潮新書)など。

●枝元なほみ(料理研究家)
1981年劇団転形劇場の研究生になり、役者をしながら無国籍レストランで働く。劇団解散後はフリーの料理人に。新聞、テレビ、ラジオなどで料理を紹介。全国各地をまわるうち、「食」を考えるには農業や漁業などの生産の現場を支えることが必要だと思い至り、生産者と消費者、生活者をつなげる一般社団法人「チームむかご」を設立。2011年の東日本大震災後は、被災地、被災者と非被災者をつなぐ「にこまるプロジェクト」をスタート。単行本でもおなじみ、大人気『幸せの人生レシピ』は、ホームレスの自立を支援する雑誌『ビッグイシュー日本版』の『世界一あたたかい人生レシピ』にて連載中。

●東ちづるさん(女優)
ドラマから情報番組のコメンテーター、司会、CM、講演、出版など幅広く活躍。 プライベートでは骨髄バンクやドイツ平和村、アールブリュットの活動支援等のボランティア活動を20 年以上続けている。2012 年10 月、アートや音楽などを通じてまぜこぜの社会を目指す、 一般社団法人「Get in touch」を設立し、代表として活動中。 著書に、母娘で受けたカウンセリングの実録と共に綴った『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか〜「いい人、やめた!」母と娘の挑戦』や、いのち・人生・生活・世間を考えるメッセージ満載の書き下ろしエッセイ「らいふ」など多数。

大西洋から北米へ

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
(左上から)ヤスナ・バスティッチさん、レーナ・リンダルさん、山田栄子さん、ミリッツァ・フラコさん
●ヤスナ・バスティッチさん(ジャーナリスト)
ボスニア・ヘルツェゴビナ・サラエボ生まれ。1994年に戦争難民として避難し、現在はスイス・チューリッヒに在住。ジャーナリストとして、紛争に関する報道およびメディア・トレーニングを専門として活動する一方で、ピースボートスタッフとして、ヨーロッパの大学と協力しながら、国際奨学生プログラムを作っている。また、中東初の非核武装地帯を確立するための市民活動を含む平和構築プロジェクトのコーディネーターも務める。船内では、メディア・リテラシーや紛争予防についてのワークショップや講座を行う予定。

●レーナ・リンダル(環境活動家)
スウェーデン生まれ。持続可能なスウェーデン協会(Sustainable Sweden Association)理事、日本代表。子供のころエチオピアとタンザニアに住んでいた経験がある。現在、スウェーデンと日本を行き来しながら、サステナビリティの分野で学び合い、交流を促進する事業を行い、多くの協力者と連携しながら企画から実施までのプロデューサーとして活躍している。船内では、北欧や環境問題を中心に、私たちが抱える原発や再生可能エネルギー、持続可能な社会づくりなどについて講座を行う予定。

●山田栄子さん(声優)
神奈川県出身。81プロデュース所属。テレビアニメ『赤毛のアン』のアン・シャーリー役でデビューを飾って以来、幅広い役柄で 様々な作品に出演。世界名作劇場シリーズでは、地上波で放送された23作品中、全声優中最多となる10作品に出演している。現在は、舞台にてアンの養母役・マリラを演じるなど女優としても活躍。主な出演作品に、世界名作劇場『赤毛のアン』アン・シャーリー役、『キャプテン 翼』岬太郎役、『ドラゴンボール』ピラフ一味・マイ役、『鉄人28号』金田正太郎役、NHK『ざわざわ森のがんこちゃん』お母さん役など多数。

●ミリッツァ・フラコ(エンベラ族の伝統舞踊リーダー)
パナマ生まれ。持続可能な地域作りに取り組むエンベラ族の活動をはじめ、エンベラ族の伝統文化やコミュニティーについて訪問者に紹介する活動を行っている。母国語はスペイン語だが、英語も話せるバイリンガル。船内では、パナマで暮らす先住民族エンベラの人々の生活や伝統舞踊の紹介を通して、日本との暮らしの違いや異文化交流を深める講座やワークショップを予定しています。

南米から太平洋

第91回ピースボート地球一周の水先案内人 一挙公開
(左上から)アシュリ・ルーキンス、大野和興さん、エル・システマ
●アシュリ・ルーキンス(ハワイ食品安全研究センター(CFS)所長)
アメリカ生まれ。有害な科学技術による食料生産を減らし、オーガニック農法と持続可能な農業方法を促進し、人の健康と環境を守るために活動している。また、ハワイ大学でも教鞭をとり、食の政治や、国際政治、メディア、フェミニスト理論などを幅広く教える。船内では、環境、食、人とのつながりをテーマに、遺伝子組み換えや有機農法、食と政治、持続可能な社会づくりの大切さなどについて講座を行う予定。
公式サイト「Ashley Lukens, PhD」 http://www.ashleylukens.com/

●大野和興(農業ジャーナリスト)
1945年、愛媛県生まれ。四国山脈の真っ只中の山村で育ち、日本農業新聞記者を経て、“村を歩く農業記者”として半世紀を過ごす。TPPに反対する市民運動「TPPに反対する人々の運動」を仲間と立ち上げ、世話人を務めながら、国際有機農業映画祭や日本消費者連盟などの共同代表としても活躍。現在、アジア・太平洋地域の国際ニュースを取り扱う「日刊ベリタ」の編集長を務める。主な著書に『日本の農業を考える』(岩波ジュニア新書)、『農と食の政治経済学』(緑風出版) 、『食大乱の時代ー貧しさの中の農と食』(七つ森書館)、農民作家山下惣一氏との対談『百姓が時代を創る』 (同)など。
 
◆エル・システマ EL SISTEMA
ベネズエラ青少年オーケストラ
世界有数の産油国ベネズエラには、圧倒的な貧富の格差という現実がある。そんな中、未来に希望が持てず、犯罪に手を染めてしまう子どもたちがいる。彼らの健全な成長を図るために、1975年ホセ・アントニオ・アブレウ博士がクラッシック音楽を学べるようにと無料の音楽教室を始めた。通称「エル・システマ」と呼ばれる活動は、貧困や青少年犯罪の増加といった社会問題を解決するだけでなく、子どもたちの明るい未来と活気ある社会を作る取り組みとして世界的な評価を受けている。そんなエル・システマに所属する「ベネズエラ青少年オーケストラ」のメンバーが乗船する。

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