変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船

寄港地エリア:アジア クルーズ: 第88回 地球一周の船旅
変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船YMCAのメンバは、船内企画「スター誕生」で若者のエンパワメントをテーマにしたミュージカルを披露した。
ここでは、第88回ピースボートで実施された世界YMCA同盟のリーダー育成プログラムの様子をご紹介します。
変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船出航式でスピーチをしたYMCAの若者マリア・クルスさん。
星空のもと音楽にのって踊りながら「夢のようです」と語ったのは、スペインから参加したYMCAチェンジ・エージェントのマリア・ クルスさん。数時間前に青空のもと同じ場所で、出航を見送る数百の人々と、共に船出する人々に向けて語りかけました。

「一人一人はわずかな力で も、たくさんの場所でたくさんのことをすれば、大きな力となり、世界を変えていくことができるのです。」

世界YMCA同盟が実施する「チェンジ・エージェント・プログラム」に参加するのは、滅多にないこのチャンスを手に入れた、世界60カ国から集った150名の志高い若者たち。それぞれの地域社会を起点に大きな変化を生み出して行くために、話し、考え、学ぶ12日間が始まります。

航海中、プログラム参加者は毎日集まり、YMCAの目指すべき未来像について構想を続けました。国境のない海に浮かぶ船という中立の空間は、世界各地から集まった若者たちが、国や大陸を超えて協力しあう方法を話し合うために最適な場となりました。毎日、船内の至る所で議論やアイディアの出し合い、ワークショップなどを繰り返す彼らの最終目標は、若者たちに元気と力を与える世界規模の戦略を練り上げることです。
変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船インドのムンバイから参加したYMCAのサミュエル・トーマスさん。
インドのムンバイから参加したサミュエル・トーマスさんは「インドを代表する気持ちで参加しています」と言います。8歳の頃にキャンプに参加して以来YMCAに関わってきて、現在は22歳。ムンバイのYMCAで働いています。チェンジ・エージェントとしてサミュエルさんの目の前にある挑戦は、地元の人がもつ「YMCAって、あのプールがある施設でしょ?」という程度のイメージを払拭することです。YMCAが地域社会の環境改善に取り組んでいながら広くは知られていないという懸念は、世界の多くの地域と共通しています。ムンバイYMCAの場合、少年たちのための生活施設を運営したり、公共サービスが行き届かない地域に医者を派遣したり健康診断を実施したりといった活動を行っているのにも関わらず、です。「ここで学んだことを、責任をもって地元に還元します」とサミュエルさんは固い決心を語ってくれました。

変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船洋上綱引き大会で活躍するYMCAのメンバ。
YMCAのカリキュラムに大半の時間を費やす合間に、日本人が多く乗り込むピースボート船内で日本文化に触れる機会も楽しみました。日本文化紹介企画では、多くのYMCAの若者たちが浴衣を着て畳に座りお茶会に参加したり、書道や折り紙、けん玉にも挑戦したりしました。

また、船内では交流を目的とした洋上綱引き大会が開催されました。各チームは2ヶ国以上の国籍を持つことが条件とされ、国際色豊かな顔ぶれが名を連ねました。2日かけて行われた綱引き大会は、屈強なYMCAチームが優勝を果たし、国境を越えたスポーツ交流の場で、大いに盛り上がりました。
変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船セブ島での炊き出し活動を手伝うYMCAメンバー。
船がフィリピンのセブ島に寄港した2日間、YMCAプログラム参加者は、タリサイ・シティ・カレッジという学校を訪れ3000名の 学生と出会い、若 者が自身をもって生活していくために必要なことを話し合いました。また、YMCAのセブ支部も訪問し、現地の取り組みを学び、実際に炊き出し活動に参加しました。

また、YMCAメンバーは「世界中では日々さまざまな出来事が起きている。自分たちは世界の一部であり、たとえ小さな力でも世界を変える大きな力になる。世界で起きている出来事に対して、あなたができることは何ですか?」と船内でも問いかけました。ピースボート地球一週の参加者が世界に対して何ができるのかを考えるきっかけとなりました。

船内生活最後の夜には、「スター誕生」という企画に出演し、500名程のピースボート参加者に向けて、20分にわたるミュージカル を披露しました。ミュージカルは、若者の教育環境、雇用、不平等などの問題に焦点をあてYMCAが目指すことや取り組みを紹介する内容でした。
変化をひとつずつ:YMCAチェンジ・エージェントがピースボートに乗船伝統衣装を身にまとい、船内ファッションショーに参加したYMCAメンバー。
今まさにYMCAの前に立ちはだかるのは、より多くの人々に興味関心をもってもらう方法を模索することだと語るのは世界YMCA同盟のジョス・バルゲースさん。YMCAに関わる人はいま世界に2800万人いますが、2018年の世界大会までに9000万人にまで増やすことを目標としています。特に、若者に元気や力を与えるためのイベントを開催することで、広く参加できる空間を提供し、多くの参加を目指します。

この船旅に同行した世界YMCA同盟総主事ヨハン・エトヴィックさんは、今回の洋上プログラムの終わりに、若者たちに向けて語りかけました。
「船旅の最初は、今まさに始まろうとしている、エンジンがかかる様子を感じ、期待と興奮に満ちた気分でした。今は、その気持ちがもっと強くなっています。」

第88 回ピースボートでは、ベネチアからバルセロナまで、YMCAの別のプログラムが実施されます。
※当記事は、英語のリポートに基づいて編集されたものです。記事原文は以下リンクからご覧ください。

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ピースボートの船旅
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船内には「島」のようなコミュニティがある
ソーレン・ハーマンセン
デンマーク / サムソ・エネルギー・アカデミー学長
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ソーレン・ハーマンセン